名入れ職人栗山さんの工房訪問
世界にたったひとつのトラベラーズノートが作れる「オーダー名入れ」。
文字に加え、飛行機やトランクなどトラベラーズファクトリーオリジナルマークも刻印できるこのサービスは、名入れ職人の栗山さんが1冊ずつ文字を組み、手作業で刻印しています。
今回はそんな栗山さんの工房へお邪魔し、貴重な作業風景を見せていただきました!
栗山さんが30年以上大切に愛用している箔押し機です。この機械を持って旅をして、名入れの実演をすることもあるそうです。栗山さんにとっては長年の相棒のような存在です。
トラベラーズノートの名入れには、こちらのイタリック体の活字を使用しています。
こちらはトラベラーズファクトリーオリジナルの版です。トランクや飛行機など、トラベラーズノートに似合うマークをデザインし、真鍮で作られています。一番人気は右下のトランクのマーク。ギフトでの名入れにも多く選ばれています。
オーダーシートと照らし合わせながら、活字を1つ1つピンセットでとって組んでいきます。この時にスペースや高さの調節を行い、刻印したときにバランスよく見えるように整えていきます。
活字を箔押し機にセットしたら、100度近くまで版の温度を上げて、まず1回目は軽く押して状態を確認します。次に2回目はじっくり押します。さらに3回目、軽くさわるように押して完成です。
少しでも温度が高すぎたり、強く押しすぎたりすると白くなったり焦げてしまったりするため、栗山さんは革のコンディションをみながら、少しずつ押し加減を調整しているそうです。まさに職人のワザ!
微妙に力の加減を変えながら3回に分けて押すことで革に深く文字が刻まれていき、レーザー刻印には出せない箔押しならではの風合いがでます。
こちらが名入れ歴35年の栗山さん。様々な仕事を経験した後、35年前に名入れ職人としての仕事をはじめました。お仕事の合間には、ランニングをしたり、絵を描いたり、最近は筆ペンで俳句を書いたり、パワフルに活動する多才な趣味人でもあります。
こちらは栗山さんの作品の一部。初めは全く絵が描けなかったそうですが、独学で絵を描き続け、今ではこんなに素敵な作品が描けるようになったそうです。
そして若き日はトラベラーでした。こちら返還前の香港を旅した時に撮影した写真です。 まだ名入れ職人を志す前の一枚。とても素敵です!
明るく豪快な人柄と丁寧で細やかな仕事ぶりが印象的な栗山さん。優しい笑顔で名入れの仕事への想いを語ってくれました。
今回ご紹介したように、オーダー名入れはすべて栗山さんが1冊ずつ手作業で行っているため少しお時間をいただきますが、世界でたったひとつの特別なトラベラーズノートとして愛着を持ってお使いいただけます。
大切な方へのギフトとしてもおすすめです。